変わる気持ち

 小さい頃、
一人で寝るというのが怖かった。
誰かと一緒じゃなきゃいやだと泣いた。


ある日、僕はもう一人でも眠れる様になっていた。
あの怖かった気持ちをどこかに置いて。


 家は必ず僕以外の誰かもいる場所だった。
一人暮らしを初めてしたあの頃、
しーんとしたあの場所に帰るのが寂しかった。
初めての帰省、朝一で帰った。


 ある時から僕は一人の家に帰る事を当たり前としていた。
誰に気兼ねする事もなく、勝手気ままにいる事に。


 次はどんな変化があるのだろうか。