通り道

 特に何かの比喩でもなんでもない話。


A地点からB地点まで行く道は色々ある。
最短のルート
非常に時間のかかる遠回りルート
気分によって色々と使い分ける。


とある場所からの帰り道
地図上で見れば
一番早い道、のはずなのだが
やけに遠く感じる道がある。


街道沿いのその道は走りやすく
裏道を抜けるよりはよっぽどラクなはずなのだが
とにかく時間がかかる気分になる。
別にオカルトじみた話でもなく
単に感覚的な話だとは思うのだが
なぜか距離があるように感じられる。
いつも通る度に不思議でならない。


今日もその道を使って帰る。
なんだか時間がかかるなあと思いながら。