距離

 ま、心配される内が花とはよく言ったもので
気にも留めてもらえなくなれば
他人の中で存在が終わった証といえる


それをどうにも試そうとする類の人もいる。
つまり、どれだけやっても自分は消えることが無いだろうと
高をくくり、反発の態度を取る
それをいい事と捉える。


 しかし、そんなことは無いのだ
必ず終わるときが来る
見放される時が必ず訪れる。
だから人はある程度の距離での反応を見て
そこまでだと気がつき、戻ってくる。
されど、それをあえて好まず
戻らない人もいる。


そう、自分は離れられることが無いと思いながら。