帰路

 ちょいと欲しているものがあるので
夜道をかっ飛ばして出かけてみる。
目的地まで10数キロ
しかし手に入ればそう遠い距離でも無い
そう、手に入れば・・・


 つまりは空振りに終わる。
欲しかったモノは影も形も無く
空しい気持ちだけが残る。
そして、遠い遠い道のりが。


うきうきした気分で行くときは
たとえどんな道でもどんな時間でも
それは一切の辛さを感じないが
逆となれば言わずもがなな状態が待っている。


寂しき道をひた走る。
先は長い。