過去から今日へ

 小学1年の時の文集を見つける。
すでに遠い過去となったあの頃
どんな事を書いているのかとめくってみる。
ずいぶんと懐かしい。


途中、2年生の目標、という欄があった。
・たいいくをがんばる
・かけざんをおぼえる
などなど、みんなが記している中で僕は
・2年生になったら、廊下を走らない
と書いている。


まず、目を疑った。
そして思った。
・ホントにそれが目標でいいのか?
とか
・そんなもの、とっとと直せ
とか
・あれ?僕って廊下を走る子だったの?
などを


しかしながら思うのだ、
そのようなことを目標にしていることに
一定の理解もまた。
長期的な目標を立てるというのが
子供の頃から苦手だったんだなあ、と。


明日は明日の風が吹く
超現場主義、場当たり的な自分のこと
『来年の目標といわれても・・・』と、悩んだことだろう
そしておそらくはこれを書く直前にでも
先生に怒られたのだと思う。
廊下を走るなと。
じゃあそれを目標で、
まあ随分と短絡的ではある。


 どんな偉大な目標も
小さな一歩の積み重ね無くしては出来ず
また小さな積み重ねが、大きなものになるのは
改めていうまでもなく、至極当然のこと。


上から作り上げる人もいれば
下から組み上げていく人もいる。
どちらが優れていて、どちらがダメということもなく
それはやり方の違い。


であれば、場当たり的なやり方と手
全てが全て悪いとは限らないはずだが・・・


 まあ、考えていても仕方ない。
自分とてここまで単に生きてきたわけでなく
出来る方法で出来ることをしてきたのだ。
やれることをやっていけばいいさ、
そして覚えられたら覚えていけばいいさ。
現場主義だ。
必要になれば、無理にでも覚えるはず
とでも信じておこう、自分を。