考えて実現して

 例えば大工であればのこぎりや金槌などが
商売道具となるだろう。
しらかば僕はと言えば、パソコンと言いたいが、
実際の所、昨今じゃあPC、電子機器の使用は
あまりに一般化しすぎているので
微妙なところはある。


 道具は使う人次第という面もある。
のこぎりにしたって
同じものを僕が使うのと職人さんが使うのでは
明らかに結果は異なる。
くずができるか、立派な木材ができるかを生む。


そうか、ならばPCも使い方次第で・・・
と言いたいけれど
これまたさほど違う気もしないのだ。
キータッチなどは多少早いかも知れないが
まあ、それとて強いて言えばの世界。


 誇るものはないのか?
自分自身のこれといった道具は?
最終的な結果として出すために
道具を使うことはあるが
僕らの仕事の最大の道具は
目に見えないところに
あるのかもしれない。
そう、自分の頭の中に。


別に頭の善し悪しをいうのではなく
目的に対してどれだけ特化できているのか
そこに違いがあるということ。


現実をどこまでコンピュータの世界に投影できるのか
つまり、人のやっていることを
どうやればコンピュータにやらせることができるのか。
そこに至るための考え方。
これがあることが武器となるのだろう。


 イメージ力。
しかしそれはどんな事でも同じかもしれない。
考えをいかに実現するか。
僕らはコンピュータの動きでそれを表し、
大工さんは建物としてそれを表す。


あれ?
となると、僕の誇るべき道具ってのは
誰にもあるものだろうか?
あ、理論が破綻した。
いかんな、僕の考える能力ってのは
非常に危うそうだ(笑)。