今週のお題「2010秋の計画」


 春に桜があるように
秋には紅葉がある。
これを見ずして僕の秋は無い。


場所は山梨県某所。
観光名所ではない、ごく普通の山道。
そこをゆったりと自転車で上っていく。


赤がある。
黄色がある。
茶色がある。
緑がある。
それらを秋の柔らかな日差しが照らしている。


 派手さはない。
しかし、それがいい。
何かが突出していることもなく
それぞれがそれぞれの役割を無し
全体で一つの絵を作り上げている。


もみじの赤が作る強さがごちそうとすれば
普段の食事の様な素朴さとでも言おうか。
その雰囲気が、
ゆったりしたい気持ちに非常にあう。
心休まる一時。


 最後を飾るのは甲府武田神社
少し高台にあるその場所から
夕暮れ時の街並みを見るのが
たまらなく好きなのだ。


一日が終わろうとしている
夕暮れに街が沈んでいく
明かりが灯り始め
人々が家路を急ぐ
どことなく寂しく
しかしどこか楽しさもある
夕暮れ時の一瞬に相まみえる二つの様相が
なんとも言えない気分に浸らせてくれる。


 夜のとばりが降りる頃
お土産の信玄餅を携え
特急電車で東京へと戻る。
充実感に浸りながら・・・
これが僕の秋の日の楽しみ。