泣く

 人の感情表現の一つに
”涙”がある。
どんなときに涙を流すだろう。


一つは痛いとき
足をぶつけて涙を流す。
一つは悲しいとき
失った何かに対する気持ちを、涙で表す。
一つは悔しいとき
何かを為すことが出来ず、思わず涙がこぼれる。
一つは感動したとき
そのあまりの偉大さに、言葉でなく涙で賞賛を送る。
などなど、
多くの場合に涙を用いる。


全く異なる感情に対し
現れる行動が同じであること。
これはどうしてだろうか。
それぞれの感情に共通の点があるのだろうか。


 思い当たるとしたら
感情が大きく揺れ動いた時であるということ。
いわゆる普通の状態がフラット、平坦な状態にあれば
感情の表れは
Y軸のプラス方向、マイナス方向に
大きくぶれた状態となる。
そのぶれた感情が涙を出す機能に対し
影響を与えるのだろう。


 しかし、全ての感情が涙で表されるわけではないのも
また事実である。
怒りながら泣く、
笑いながら泣く
それが無いとは言わないが
まず現れる行動・表現は涙だろうか。


一部の感情に対して涙が選ばれた理由。
それは何故だろうか。
涙を使う感情とそうでない感情に
果たしてどのような違いがあるのだろうか。
答えは、まだわからない。