感情の振り幅

 自分の振り幅ってものを意識することがあるだろうか。
自分の中にある感情の両極端。
つまり、
清らかな部分とどす黒い部分
優しさと残忍さ
といった感情の差異を。


人の思いは常にその二つの間で揺れ動き
何らかの要因でもってどちらかに
寄り添うことになる。
あたかも天秤ばかりの様に
そうして人が見せる感情は決定される。


 両極端な部分が無いという人は
恐らくいないであろう。
善人の鏡といった人が起こす愚かな行為
はたまた暴力的な人が見せる
身内に対する優しさ、といった様に
あの人が・・・信じられないという話は数多くある。


では、なぜに、
その様な振り幅が用意されているのだろうか。
人の感情は(おおざっぱに分けるのならば)
善と悪を持ち合わせているのだろうか。


完全なる善(という呼び名がはたして適当かは
この際置いておく)のみで人はあれば良いのか
その様な事は無いだろう。
優しく諭すことが求められることもあれば
厳しくしかりつけることを求めるときもあるのだから


どちらか片方しか無ければ
通り一遍な対応となってしまう
感情の表現となってしまう。
故に人の中には両極端があるのだろう。


 あなたが今抱く感情は
果たしてどの様な両極端の
どの位置から出ているモノなのだろうか。
考えてみるといいだろう
自分の感情の生まれ方を。