表現する

人が何かを表現する事は
一つに自分の気持ちを表すためにある。
そしてもう一つは
受ける側の感情を刺激するためにある。
作品に自分を映すのか
相手を写すのか。


見る者の心に刺激を与えることは
ある意味では簡単なことだ。
定型化された表現を用いればいい。


しかし、相手に与える印象は実に淡い。
一瞬で消え去ってしまう。
真に相手を揺さぶるには
”色”を加えなければならない。


 自分なりの”色”。
相手が何を望んでいるのかを考え
合わせ作り出す。
しかし、それが意図通りとなるかと言えば
答えはNo。
笑わせるつもりが相手を怒らせたなんてこと、
よくある話の一つだ。


結局の処、
常に惑い繰り返すしかないのかもしれない。
正しいと思う事を行い
結果が異なればまた違う道を探す。
それによって作品も変化していくだろう。


千里の道も一歩から
色を作るのもまたしかり。