意識のすりあわせ

 「ちゃんとしたモノを作ってください。」
そうお客さんが言ったとする。
作り手としては当然いい加減に作るつもりはなく
「ええ、ちゃんと作りますよ。」
と答えるだろう。


結果、”ちゃんとしたモノ”になればいいのだが
良くある事に、
製造主は言葉通りに作ったつもりなのに
お客が満足しないケースがある。
それは何故か?


 一つには両者が考える
”ちゃんとしたモノ”の定義が異なるからであろう。
製造主は考えに見合っていた
お客としてはそれは自分の考える基準に合致しない
それ以下であった、ということ。


ゆえにその両者の基準をすりあわせ
明文化する事が多々求められる。


 ただこれはある意味で
非常に面倒な事ともなる。
概念的なもの、
つまり頭の中で”こんな感じかなあ”と思っている事を
外に出し、他人にわかるようにすることに
苦労した人は多いだろう。
『俺はこう考えている
なぜ、それが伝わらないのか』と。


しかし、これは必ず実施しなければならない。
怠った事で後々で苦労するのは
結局自分なのだから。
何かを作るとき、(モノに限らずだが)
意識しなければ。


というわけで、今、それに苦戦している。
ああ、なぜ伝わらない・・・。