少しだけ

 昼休み、冷たい風がほおをなでた。
しかし、その中にどこか
春の感じがあった。
大寒を過ぎ、季節としては
春に向かっていると言えるがちと気の早い感じ方
であったろうか?


 いわゆる隠し味。
多くの中にほんの少しだけ含まれている事が
存在をより明確にする、
そんなことがある。
今回、僕がどことなく感じた春も
ほんのわずかであるからこそ
感じ取れたのかもしれない


 大は小を兼ねるのごとく
多い事はそれだけで優となもなり得る。
しかし山椒は小粒でぴりりと辛いにある様に
小が大に勝る事もある。


自分の立ち位置はどちらにあるのだろうか。
どちらがどちらに優れているわけでもない
ただ真ん中にあるよりは
極端の位置にありたいと思う。
大として存在するか
小として存在するか


はたしてどちらが自分らしい、か