感覚と記憶

 ただ単に覚えるのではなく
何かと結びつけて覚える事が
記憶のコツだとよく言われる。
結びつきがキーとなって思い出しやすくなる
ということだ、確か・・・


そういう意味では
何らかの感覚、視覚/触覚などと結びついた記憶は
よく思い出しやすく残りやすいとも言える。


 僕の個人的感覚で言えば
嗅覚に紐付く記憶というものが
やけに鮮烈なイメージとして写る。
感覚の使われ率からすれば
視覚が多いはずだとは思うのだが
どういうわけか、嗅覚が勝る。


 街を歩いている際に
匂ってくるとある匂いが
色々と呼び起こす。
奥の奥
自分でももはや忘れていた
そんな記憶が呼び起こされてくるのだ。


その時僕は
思わず嬉しくなる。
そんな記憶が残っていた事に。
自分がそれを思い出せたという事に。


まあ、中には忘れてれば良かった
なんて肝区もあるけどね(笑)。