報告資料

 僕はシステム会社の社員さんということをやっている。
といっても実際にプログラミングをするよりは
お客さんの要求をまとめ、
開発中の問題を確認、解決し
テストやリリースを調整し
運用の窓口として動く。


見方によっては、
裏方稼業とも言えるお仕事をしている。
個人的にはその方が性に合っているので
いいのだが。


 ただ苦手な事もある。
それは、資料作り。
システムを作るって事はいくつかの段階を経る事になる。
こういうものを作りたい→ではこう作ります→
プログラミングします→テストします→完成したのでリリースします
簡単に言えばこんな感じだろうか。


そしてそれぞれの段階では
報告を行い、承認をもらい次へと進むことになる。
これがなかなかに曲者なのだ。


 報告用の資料フォーマットはあるし
報告すべき事は決まっている。
そう、おおよその枠組みはある
しかしだからといってポンポンと当てはめれば
即完成とはいかないのは、どの世界でも同じ言。


報告者の考えが色濃く追加される事で
資料は二転三転していく。
仮段階でOKもらった内容が
まったく入れ替わる事など日常茶飯事だったりするのだ。


 その苦労も味わいの一つ
と、後になって振り返れば言えなくもないが
その渦中にいるときは
とにかく早くOKになれ
その1点につきてしまう。
なかなか高いのだ、ハードルは


涙と汗で作るEXCEL資料
これでOKとなりますように