医薬品

 子供の頃、実家には救急箱というものがあった。
傷薬や風邪薬などを収めた
それなりに立派な箱。
子供ってのは年がら年中けがをしていて
大人しいのは
風邪を引いて寝込んでいるときだけというような生き物であり
結構活躍頻度の高い箱であった。


 そして今、大人になって独り暮らし。
自宅に救急箱があるかと言われれば
それは無い。
正直なところ、そこまで箱に収めるほど薬はなく
常に置いてあるモノは
風邪薬と胃薬・目薬ぐらい
まあ、わざわざ収めるまでもないか
という感じ。


家族の構成が増えれば
また必要とする薬も色々と増え
その辺に適当に置いておくのが不便になり
一カ所に集め、箱の出番もあるんだろうけどね。


 家族持ちの人と独身の人が
買う薬の量の違いを話している事を聞いて
ふと思った話。