おしごと

 一仕事終えてきた
本日の任務は家の掃除。
と言えば簡単に聞こえるかもしれない。
言い直そう、
家の中のものを洗いざらい捨てるというミッションである。


とある家を解体する事になり
家財道具一式を整理しなきゃならない
人手が足りないから助けてくれ
そう言われてはやらざるをえない
ゆえに今日は朝から肉体労働に励む事となる。


 正直なところ、甘く見ていた。
確かにモノが多い家だという事前情報はあったが
まさかここまで
いや、よくぞここまでため込んだなと
ある意味で褒めたくなるぐらいの有様。


スペースを許さないという感じだろうか。
棚、引き出しなどにぎっしりとモノが詰め込まれている。
奥の方に埋め込まれたモノなどは
そこにしまわれてから
一度たりとも取り出された事はないのだろうと思うほどの状態。
それを一つ一つ取り出し、分類し、捨てていく
次々と溜まるゴミ袋の量に戦々恐々。
しかし、やるしかなかった。


 結局は一通り書き出したところで終了。
あれをどうやって捨てるのだろうか。
・・・考えたくない。


肉体的にも心にも響く一日だった。