継ぐ

 ふと妄想してみる。
自分にとって、最も大切なものは何かを。
そしてまた思う。
そこまで大事な何かを誰かに託すとしたら
果たして誰に託すのだろうか、と。


何かの”もの”や理念や思想など
誰かにとって大切なものは
その人を表す存在とも言える。
それを誰かに渡すのだ
一筋縄に行く事ではない。


しかし、あえてそれをする・それができる存在
それはまたある意味で受け継ぐ側の人もまた
限りなく大切な存在であるといえよう。
そこまで出来る誰かがいるだろうか
自分に。


 時に思うのだ
自分にとって大切な何かを
そしてそれを託せる誰かの事を。