夢の存在

 宇宙船は最後の宇宙へと旅だった。
その姿を見て、思わず涙がこぼれた。


スペースシャトルのデビューは驚きだった。
今までの宇宙船とは一線を画する
フォルム、機能
まさに衝撃的と言える存在だ。


そのうち、各国の宇宙船もシャトル型になっていくのだろう
そして本家スペースシャトル
更に洗練された存在へと飛躍し、
皆を導くのだろう
そんな事を妄想していた。
しかし現実は、そうならなかった。


そこに様々な問題がある事も知っている。
天秤にかければどちらが良いのか
うん、わかっている。
しかしどこかに夢みたいと思うのだ。
宇宙開発ってものには
そのフラグシップとして
スペースシャトルは自分の中にあった。
しかし、それも引退する。


もちろん寂しさはある。
しかし、現実的な選択をしたことで
夢はまだつながっていると信じたい。


今までありがとう、スペースシャトル