文章

暑い


 カフェテラスで本を読みながら
原稿用紙に何か書いている人がいた。
大学のレポートか何かかな。
子供が夏休みなら読書感想文かもしれないがって
そんなところで書く子供はいないか。


 読書感想文。
これを書くこと自体は別にいいのだけど
書いたモノがつまらないと自分にもわかるのが嫌だったなあ。
・作者はこう書いていた
・そして僕はこう思った
と「た」で終わる、これの繰り返し。


 今の文章力が上がっているなんて微塵も思わない
下々の下という事に疑いの余地は無いものの
せめて「た」文章の呪縛からは逃げられていると思うけど
どうでしょう?
その分、別の呪縛にとらわれているかもしれないけど。
あ、分析はしなくていいです。
落ち込むから、たぶん。


 頭で浮かんだネタを実際に文章化すると
とたんにつまらなくなることありません?
これで行ける!と思ったのに
あまりに陳腐すぎて泣けるって事。


 頭の中で描いている世界と
文章化される世界。
共に「言葉」で表現されているモノならば
ただそれを形変えるだけ。
でもできない。
才能とテクニックか。


 才能は無理としても後者は何とかしようかなあ。
握りつぶしたネタがもったいないなあということ
たまにあるからね。
そもそも頭の中で描いている世界が
いいモノなのかって話あるけど
それはそれでまた今度。