チェック

 人が怒っているのを見るときは
なんでまたあんなにと冷静に見られたりする。
例え自分が当事者となれば
同じように振る舞うであろうとしても。


その人と自分とはなるべく距離があった方が好ましい。
例えば恋人・家族と、誰か知らないおじさん
比べてみれば一目瞭然かと。


 これを応用し、自分の気持ちを整理する方法がある。
赤の他人を立てて自分を観察してみる。
『あー、今気持ちが乱されているなあ。』
なんて感じで。
慣れると結構面白い。
自分がどんなモノに乱されやすいかなど分かって。


確かこれにたいそうな名前が付いていた気がするのだが
忘れた。
幽体離脱自分チェック法とでも呼んでおいてくれ。
一旦とりあえず。


 別の人格を用意するなんて出来るの?
それは出来る。
芸名やペンネームを着けている間は
別の人のように振る舞うなんてのは日常茶飯事な話だ。


ドラマの中で悪役演じる人が
必ずしも悪人ではない。
逆もまたしかり。
であれば、僕等にもそれは出来るはずだ。
冷静な自分のチェック人を仕立てることは。


彼(彼女)に名前をつける。
そして自分がやばい状態になったと思ったら
心の中でその名を呼び、観察を依頼する。
イメージとしてはそんな感じ。


 ただ、どうなんだろうね。
あまりに人格作ることに執着しちゃうと
いわゆる多重人格なんて感じの
困った話にもなりかねないだろうか、
なんてことも思ったりする。
何せ思い込みの力は強いからね。
気をつけていただきたい。
ここまで書いておいてなんだが。


結局の処、ほどほどにとしか表現できないのが辛い。
専門職の人だともっといい表し方があるんだろうなあ。