売り

 街中を走る自転車を見ると
たまにカゴの位置・形が異なるものが走っていることに
気づくだろう。
座席のようになったそれは恐らく
ふらっか〜ずかアンジェリーノ。


これらの目的は一つ。
安全に子供を乗せること。
頑丈さや安定性の重視
例えばスタンドなど
生半可じゃあ倒れませんとばかりの代物。


まあそのせいで、自転車自体の重量は
はっきり言って重い。
レースには向かないほどに。
まあ、そんな目的に作られていないのだから
当然と言えば当然の話だが。


 売り、コンセプトを絞り込んだ結果
高い評価を得る。
しかしそれは不得手な分野も作ることになる。
一方で全てをそつなくこなすことを目指すという考えもある。
なんでもある程度こなせるスタイル。
しかしそれはあくまで”ある程度”。


料理で言えばコンセプトを絞り込んだものが
「うまい!」か「まずい」
そつなくそれなりには
「まあ、いいんじゃない」という感じか。


 完璧に何でもが可能であれば
そりゃあ一番だ。
しかし現実にそれは難しい。
特化するためには何かを犠牲にして
注ぎ込まなければならない。


それを決めることが出来るのは自分だけ。
だからこそ、自分がどちらを目指すのか
考え軌道を修正しなければならないのだと思う。


さて僕は・・・、
やはり何でもに憧れる。
地味に平均を上げていこうとしている
その選択が正しいか
そんなのは誰にも分からないままに。