手紙

 ひょんなことで80円切手が2枚手に入った
さてどうしよう。


手紙を出せばいいじゃないか
うん、切手の使用用途から考えれば
それが一番だろう。
でも、誰に?


親・友人などに手紙を出すという事。
さていつが最後だろうか。
年賀状、アレは時候の挨拶だから除くとして
日々の用件として。


 すっかりメールに役目が奪われてしまった。
ちょっとした用件から
込み入った話まで
おおよそ全てにおいてメールを使う。
補足的に電話、だろうか。


なにせ早い。
情報が伝わるまで。
電報も頑張ってはいるが
届ける時間の分だけロスとなる。
比べるのも可哀想ではあるが。


 手紙、手書きの文章による情緒がある。
人の心が伝わる
確かに分かる。
メールの最大の欠点は文字に心が浮かばないこと。
”言葉”ではなくて”文字”に。


不安な時は不安そうな文字になる。
陽気な時は陽気な
喜怒哀楽の表現。
これだけはメールに出せない。
何せコンピュータ上の文字は画一だから。


そういう意味ではまだまだ手紙は無くならないとは思う。
しかし、後の時代ではそれが克服され
手紙など絶滅種となるかもしれないが。


 さて用途、どうしよう。
手紙書いてみようかなあ、親にでも。
ただ、そんな事をしたら
何事かと心配されてしまうだろう。
筆無精な息子ですから(笑)。