旅の場所と生活の場所

 静岡から戻る際、
時間があると新宿に寄ることがある。
実家でそれを言うと
「なんて凄い!」と返ってくる。
会社帰りのちょっとした寄り道みたいなものなんだけどねえ
行くのもヨドバシとかその辺だし。
と言っても”新宿に寄る”というのが
非常に意味ある響きなんだそうな。


 小学校の修学旅行は東京
東京タワーや国会議事堂など
いわゆる定番観光コースを巡る
というもの。
東京の”すごさ”に驚きと感動を抱いた。


それが消え失せた訳ではない
この急激な変化をし続ける街に対しては
驚きと感動は尽きることない。


しかし一方で
自分が(その端っことはいえ)
生活の地として根を下ろしているがゆえの親近感
という様なものがあるのもまた事実。


例えば巨大な建物も
ごく近くから見ればその大きさが分からず
ある程度の距離が必要、
みたいなものとでも言えばいいだろうか。


 観光地にも生活はあり
その差異は、見ている側に回った時には
面白いものに映る。
しかし、自分が当事者になった時は
差異は消え失せて、生活の側面が色濃く現れる。


これを何かうまく表現できないだろうか。
住んでいる観光地を巡る、
そこにある面白さってのが。
うーん、多分何が言いたいのか伝わらないよなあ・・・
難しい。