書き初め

 正月の風物詩と言えば書き初め。
主に小学校の頃の話
冬休みの宿題の定番。
今はどうなんだろう
書くのかなあ。
地方によっては無いよってのも
あるのかしら。


 1年に1度。
この時が晴れ舞台とばかりに
颯爽と登場する
長い下敷きと太い筆。
広い場所におもむろにセットし
いざ参る。


 お手本を左手に書き始め。
普段と勝手の違う半紙の長さに
収める文字のペースがわからず
初日の出の4文字
最初の初日が大きすぎて
出が入らない
そんなことで2〜3枚を費やす。


 (自分なりに)納得の1枚が書けるまで
切磋琢磨するのだが
つきる枚数、残りはわずか。
何せこの時にしか使わない長い半紙。
備蓄など無い。
「また買って」などとおねだりすれば
「高いんだから、あるので書きなさい!」と返される始末。


 最後の1枚に希望をかけ
挑み振う筆の舞。
物語ならここで最高傑作が生まれるんだろうけど
まあ現実は『う〜ん』って1枚になるのがお約束。
結局は何枚か書いた不格好から1枚を
無理矢理選んで、はい終了。
また来年お会いしましょう、となる。


小学校六年間で
何を書いたんだろう。
もう既に残っていないが
まあ今見ても赤面ものかとは思いますが(笑)。