心の色

 自分の心を取り出せるとしたら
さてどんな色をしているんだろうか。
情熱の赤、
冷静沈着な青
純粋無垢な白
etc.


もちろん、その時々で
心の有り様はだいぶ変わる
とはいえ、今パッと取り出してみたら
さてどんな色でしょうね。


 僕は想像するのが怖いところがある。
心を取り出すってことが怖い?
まあ現実離れしているって意味で怖いが
それよりも、自分の心の色を知るって事が怖い。


表面的には綺麗な色を
出せているのではないかと思う。
問題はその中、最深部がどうであるか。


 ”人として考えてはいけないこと”
それを思いついてしまうこと、
考えてしまうことは
生きていく中でありえる。


もちろんそれを出そうとはしない
出したりはしない
理性など色々なものが制限し、
心の中に押しとどめる。


心の中にとどまった”それ”は
何らかの形で開放される、
昇華されるのだろうが
中にはヘドロのようにどこかこびりつくものもあろう。
それがどの程度あるのか。
さてどうでしょう。


 ただし、それがあること事態
100%悪い事なのだとも思えない。
悪をわかっているからこそ
正の方向を知ることができる
良いことができるのだから。
ある意味での基準となる。


 そんな”基準”がどれくらいあるのか。
どこか怖い気もするんだ。