とある見かけた光景について

 奇妙なものを見た。
夜の10時半のこと。


『そんな馬鹿な』
最初は見間違いかと思った。
しかし、確かに目の前にそれはいる。
ちょこまかと動いている。


まずこんな時間にいるはずがないのだ
自転車に乗る4歳ぐらいの男の子なんて。
補助輪もない自転車でかけていく
あのぐらいの年頃にしては
たいしたものだなあ・・・
って事はそうじゃない。


迷子?
そんな思いがよぎったが
同じく自転車に乗った親が現れた。
どうやら、買い物に行くようだ。


 個々の家庭の事情もあろうし、
僕が見たその日だけ、
なのかもしれない。
ただ通りの激しい道で
子供があの時間に自転車に乗る
それは果たしてどうなのだろうか、
と思う。


さて、どうでしょう。