伝える

 感情を表現する方法は主に3つある
一つは言葉、「楽しいですよ。」と言う
一つは文字、「楽しいですよ。」と紙などに書く
そしてもう一つは態度
いわゆるボディーランゲージ。
嬉しそうな顔をするなどで相手に楽しんでいることが伝わる。


 表現に用いられるのはなんといっても表情か。
目は口ほどにものを言うという言葉があるように
その顔は感情を表す。
いくら口で楽しいと言っていても
死んだような目をしていれば、
真の気持ちは明らかだ。


また現れやすいのは手。
考え事をしていて、思わず手があごに
いらつく感情が手(指)を小刻みに叩かせるなど
多くの感情が映し出される。


 そんな態度による感情は
理解するために相手に”気づく”ことを要求する。
何を示しているのか、推測しなければならない。
ある種、高度なやりとり。
ゆえに面白い。


現実の世界以上に効果的に用いられるのは
マンガなどの創作物だろうか。
握る男女の手は、その親愛を示す
伸ばした手が相手に届かぬまま閉じ、そして下ろされていく様は
あきらめや別れを示す。
強く握られた拳は、熱い気持ちを示す
など、
効果的に使うことで
その感情をより強く表すことが出来る。
言葉のようにストレートに伝えていないのに。
こういう表現を見かけると
実にうまいなあと思ってしまうのだ。


 ささやかなテクニックと言ってしまえばそれまでだが
伝えることを意識したいのならば
使わない手はない。
言葉以外の伝達方法。


大切なのはどんなことを伝えたいのか、
私からあなたへと。