価値が変わる

 昔と比べると
価値観やその存在、
立場が変わった物は色々とある。
例えば身近なところでは”お茶”の存在なんて
ここ20年、30年ほどで
大分変わったのでは無いだろうか。


 今、<冷えたお茶を買って飲む>
この行為に疑問を持つ人は
恐らくほとんどいないだろう。
「コンビニや自動販売機で普通に買うことが出来るじゃないか」
とでも答えるであろう。


しかし僕の子供の頃などは
お茶は熱いものであり
冷たいお茶は、冷めたまずいものだという
イメージがあった。


だから自動販売機で売られている
冷たいお茶を初めて見たときは
驚いたことをよく覚えている。


『こんなもの売れるのか』、と。
(お茶なんて家でいくらでも飲めるじゃないか
わざわざ買うまでも無い、という気持ちもあったが)


 結果は皆さんご承知の通り
お茶は清涼飲料水の分野で一大勢力となり
今日に至っている。


子供の頃の僕が抱いた思いは
物の見事に外れている。
まあ、僕に先見の明という奴が無かったといえば
それまでの話ではあるのだが。


 お茶の話はあくまで一例であり
同じような話はたくさんあるだろう。
そして今、異端だと思っているものが
後10年でもすれば
普通になっている、かもしれない。


何が変わっているだろう。
予想してみるのも面白いかもしれない。