周り

 人に好かれたいと思い
とかく人当たりがよい様につとめる人がいる。
一方で、人からどう思われようと関係ないと
我が道を行く様な人もいる。


前者が好かれ、後者は嫌われる
などということもなく
前者には前者なりの
後者には後者なりの
人が集まることになる。


蓼食う虫も好き好き
とでもなるだろうか。


 基本的に人は自分に似たグループを求め
その中の一員としていることを欲する。
故に友達を見れば
その人がわかる、なんて話になるのだろう。


もちろん中には、
別集団に対して
憧れなどの気持ちを抱き、
飛び出し、
そのままそちらにいつく、
なんてこともある。


ただそれも結果として
ある集団の一員として存在することに
変わりはない。


 自分は今、どんな集団に属しているのだろうか。
そこにいることの苦楽は
いかようであろうか。
普段流されるままでいると
あまり考えようともしないかもしれない。


しかし、あえてそれを考えてみる。
自分がどう今あるのか
どう今後あるのかを考えるために。