登ること、進むこと、見ること
とある峠、
−と言っても緩いぐらいのところだが−
を登ってきた。
びっくりしたのは自分の登れ無さ
体調がいまいちなのか
自転車の整備状況なのか
単に自分の衰えか
理由はともかく
最初のうちは相当に苦労することとなった。
毎年登っている処なので
今年から急に道が変わったと言うこともないのに。
坂道を登ることに苦労するとき
とにかく前だけを向いて
ひたすらに進むって方法がある。
後ろを振り返るなってことだ。
しかし、後ろを見ることは悪い事なのだろうか。
そんなことはない。
後ろには自分の登ってきた道がある。
自分の成果がある。
これだけやったという証がある。
だから、苦しくなったら
ちょっとだけ後ろを見てみるといい。
必ず何かがあるはずだから。
しかし、後ろを見続けてはいけない。
成果に溺れそうになることもある
もういいやという気分になることもある。
登る苦しさに比べ、
下ることはある意味で楽しさを与えてくれる。
それが良くも悪くも・・・。
一歩一歩努めてみた。
そして登り切ってみた。
上から見晴らす光景は
なんとも言えぬほど、綺麗だった。