襲来

 昨夜の話。
ズボンの履き替え中に右足を通したとき、
指先に何か鋭い痛みを感じた。
ぶつけた痛みとは違うし
トゲでもささったかのような痛み


『なんだろ?』
特に何か刺さるようなモノは周囲にないし
まあ軽い痛み程度だったので
気にはなったが無視して履き続けると
右のすね辺りで何かが動く気配がある。


 『!』
脳裏によぎる、あるシチュエーション
それはとりぱんというマンガにあった話。
ズボンの中に
ある生き物が進入していたという状況。
慌てて脱ぎ捨てると、それはいた。
黄色と黒の昆虫、その名はハチ。


ミツバチよりは大きく
体長3センチぐらいあったかと思うのだが
何の種類だったんだろか?
とにかく2次攻撃を防ぐために
駆除するので精一杯だったもので。


 気になるのは、
奴がなんでそんな処にいたのかということ。
そのズボンは木曜の夜に履いた時は異常がなく
金曜〜土曜の日中帯は押し入れに置いてあり
外には出していない。


つまり、土曜日に侵入し
押し入れにあるズボンに潜り込んだということになる。
恐らくふとんを干す際に開けた窓から入ったのだろう
そして僕と遭遇することになる。
なんてピンポイントな確率か。


 昨夜は多少痛んだが
特に腫れもなく今は何ともなく
一安心。
とはいえ、まさかそんな状況でハチに会うとは
運がいいのか、悪いのか・・・。