気持ちの振り幅

 どうにも自分の気持ちが滅入っているなあと
ふと感じた。
何が原因だろうかなあと考えてみると
その前に見た、とある作品に対して
ショックを受けているからだと気がついた。


確かに読後感が良くないストーリーであった。
『あー、やなもの読んじゃったなあ。』
そういう気持ちを抱いたが
すぐに切り替えた、つもりであったが
心の奥底では
ずーっと引きずったままだったと見える。
まあ、随分とナイーブな一面もあったものだ。


 自分の中にある影響を受け、
感情を導く因子には色々と種類があるが
時に憂鬱とか悲しみなど
どちらかといえば後ろ向きな担当員が
非常に良く活躍するときがある。


『あー、来るなあ・・・。』
と感じたときには
あっという間に飲み込まれていく。
しばらく落ち込む事になる。


 後ろ向きな世界が快適かと言えば
あんまりというところだが
その時に感じる世界観とでもいうものは
割と面白いところがある。


世界を下から眺める感じ、
隅から眺める感じ、
とでも言おうか。
そこでしか得られないモノがある。
もちろん、そのままとどまらず
ニュートラルに戻って来なければならないのだが。


今日飲み込まれたときの気持ち。
これが明日の何かに役に立つ
と、いいなあ。